Vendure インフラストラクチャ設計

概要

Vendure を Fly.io で運用するためのインフラストラクチャ設計ドキュメント集です。

現在の構成

• アプリケーション名: ritsubi-ecommerce（本番）、ritsubi-ecommerce-staging（ステージング）
• PostgreSQL: Dockerコンテナ（ritsubi-postgres-db、PostgreSQL 17 + PGroonga）
• Redis: 未使用（in-memoryキャッシュを使用）
• Storefront: Cloudflare Pages

構成要素

アーキテクチャ設計

• システムアーキテクチャ設計書
• 技術スタック全体一覧
• ローカル開発環境アーキテクチャ（Vendureサーバーはホストで直接実行、依存サービスはDockerコンテナ）
• システム全体のアーキテクチャ概要
• コンポーネント構成とネットワーク設計

• セキュリティ設計とパフォーマンス最適化

• オブジェクトストレージ設計（Wasabi / S3 互換）

• Wasabi を用いたアセット保管・バックアップ方針
• S3_ 環境変数による S3 互換ストレージ切替手順
• 日次バックアップ運用とセキュリティ対策

デプロイメント構成

• デプロイメントガイド
• Fly.io セットアップから本番デプロイまでの完全手順
• PostgreSQL Dockerコンテナ設定
• CI/CD パイプライン設定

• 環境別設定とシークレット管理

• PostgreSQL Dockerコンテナ設定

• DockerコンテナとしてのPostgreSQLデプロイ手順

• データベース接続とボリューム管理

• Upstash Redis 統合設計書（将来の拡張用）

• Redis 接続設定とセッション管理
• BullMQ ジョブキュー設定

• キャッシュ戦略とレート制限

• Next.js Storefront Cloudflare Pages デプロイ

• Cloudflare Pages へのデプロイ手順
• ビルドと環境変数設定

開発環境

• Dev Container 利用ガイド
• VS Code Dev Containers での標準開発環境構築手順
• dotfiles 同期とローカルカスタマイズの方法

• Docker ソケット共有や永続ボリューム構成の解説

• WordPress ローカル開発環境セットアップ

• Headless CMS 用 WordPress の Docker Compose 構成
• wp-cli による初期セットアップとプラグイン導入手順
• GraphQL/REST API を利用する際のポイント

運用・監視

• 監視・運用設計書
• 包括的な監視戦略
• アラート設定とインシデント対応

• ヘルスチェックとダッシュボード設定

• コスト最適化ガイド

• リソース使用量最適化戦略
• 自動スケーリングとコスト追跡
• ROI測定とコスト効果分析

技術構成

ホスティング環境

Platform: Fly.io
Region: nrt (Tokyo)
Database: PostgreSQL (Dockerコンテナ)
Cache/Queue: in-memory（将来はUpstash Redis）
Storage: Local Storage + Fly Volumes
Storefront: Cloudflare Pages
CDN: Cloudflare

予想月額コスト

本番環境:
  - Vendure Server (1 instance): $5-7
  - PostgreSQL Database (Docker): $7-10
  - Storage & Network: $2-3
  - 合計: $14-20/月 (約 2,100-3,000円)

開発・ステージング:
  - 各環境: $5-8/月
  - 合計: $10-16/月

総合計: $24-36/月 (約 3,600-5,400円)

注: Redisは現在未使用（将来の拡張時は+$3/月）

デプロイメント戦略

環境構成

graph LR
    DEV[Development] --> STAGING[Staging]
    STAGING --> PROD[Production]

    subgraph "Fly.io Apps"
        DEV --> DA[ritsubi-ecommerce-dev]
        STAGING --> SA[ritsubi-ecommerce-staging]
        PROD --> PA[ritsubi-ecommerce]
    end

    subgraph "Databases"
        DA --> DDB[(Dev DB)]
        SA --> SDB[(Staging DB)]
        PA --> PDB[(Production DB)]
    end

    subgraph "Redis（将来の拡張）"
        DA -.-> DR[(Dev Redis)]
        SA -.-> SR[(Staging Redis)]
        PA -.-> PR[(Production Redis)]
    end

アーキテクチャ全体図

graph TB
    subgraph "Users"
        U[B2B Customers]
        A[Admin Users]
    end

    subgraph "Cloudflare CDN"
        CF[Cloudflare Edge]
    end

    subgraph "Fly.io Tokyo Region"
        subgraph "Next.js Storefront"
            NS1[Storefront Instance 1]
            NS2[Storefront Instance 2]
        end

        subgraph "Vendure Backend"
            V1[Vendure Instance 1]
            V2[Vendure Instance 2]
            W[Worker Instance]
        end

        subgraph "Data Layer"
            PG[(PostgreSQL Docker)]
            UP[(in-memory Cache)]
            VOL[Volumes]
        end
    end

    subgraph "External Services"
        R2[Cloudflare R2]
        SMTP[Email Service]
        PAY[Payment Gateway]
        ERP[SMILE ERP]
    end

    U --> CF
    A --> CF
    CF --> NS1
    CF --> NS2
    NS1 --> V1
    NS2 --> V2
    V1 --> PG
    V2 --> PG
    W --> PG
    V1 --> R2
    V2 --> SMTP
    V1 --> PAY
    V2 --> ERP

主要特徴

高可用性

• 冗長構成: Vendure インスタンス 2台での冗長化
• 自動復旧: ヘルスチェック失敗時の自動再起動
• データベース: マスター/スタンバイ構成での高可用性

スケーラビリティ

• オートスケーリング: トラフィック負荷に応じた自動スケーリング
• 水平拡張: インスタンス追加による性能向上
• 地理的分散: 将来的な多リージョン展開への対応

セキュリティ

• プライベートネットワーク: Fly.io IPv6 プライベートネットワーク
• 暗号化通信: すべての通信で TLS 1.3 使用
• アクセス制御: IP 制限とロールベースアクセス

運用効率

• CI/CD: GitHub Actions による自動デプロイ
• 監視: Prometheus + Grafana + Sentry 統合
• アラート: Slack + Email + PagerDuty 通知

次のステップ

1. デプロイメントガイド に従って環境構築を開始
2. PostgreSQL Dockerコンテナ設定 でデータベースをセットアップ
3. 監視・運用設計書 で監視体制を構築
4. コスト最適化ガイド でコスト効率を最大化
5. （将来の拡張）Upstash Redis 統合設計書 でキャッシュ戦略を実装

関連ドキュメント

• Vendure 実装ガイド
• Next.js Storefront 実装
• プロジェクト管理

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最終更新: 2025年9月17日 バージョン: 1.0 メンテナンス: 月次でドキュメント内容を見直し